2014年12月17日

原画展カタログ

明後日の19日から24日まで神楽坂アユミギャラリーで開催する原画展のカタログが出来上がりました。
A4サイズで30ページ。
表紙の紙はヴァンヌーボー195kgを使用。高精細280線で印刷しました。
原画展カタログ1.jpg
本文部分の紙も同じくヴァンヌーボー135kgを使用。
原画とパンフ2.jpg
原画と比べてもかなりの再現度です。
原画展カタログ.3.jpg
こらは、文庫本と比べたところです。かなりの迫力です。
原画展カタログ.4.jpg
時代物はこんな感じ。
原画展カタログ.5.jpg
ファンタジー小説の挿絵もたくさん掲載しました。
デザインは新潮社装幀室の黒田貴さん。
定価は税込みで1000円です。
是非、会場で手に取ってご覧下さい。
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2014年12月10日

原画展フライヤー

19日から始まる原画展のフライヤーが出来ました。
原画展フライヤー1.jpg
三つ折りの葉書サイズで広げるとこんな感じ。
原画展フライヤー3.jpg
裏はこんなかんじです。
原画展フライヤー2.jpg
デザインは新潮社装幀室の児玉裕子さん。
単行本のカバーによく使っているミスターBという紙に印刷しました。
知人のところには発送済みですが、もし、欲しい人がいたらメールでご住所を知らせてくだされば発送します。
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2014年12月03日

原画展

12月19日からクリスマスイヴの24日までの六日間原画展を開催します。
「藤田新策が描く宮部みゆきの世界」と題して
1992年に始めて描いた「火車」の単行本のカバー絵から、
最新刊の文庫版「ソロモンの偽証(全6巻)」の原画まで、挿絵なども含めて約50点を展示致します。
原画展DM表.jpg
原画展DM裏.jpg
場所は神楽坂のアユミギャラリーという所で新潮社の倉庫をリノベーションして近頃オープンした商用施設
La Kaguの早稲田通りを隔てた向かい側です。
師走の慌ただしい時期ではありますがこの機会に散歩がてらに楽しんで頂けたら幸いです。
なお、原画展についての情報は引き続きこのブログでお伝えして行こうと思いますので時々ご覧下さい。
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2014年08月25日

ソロモンの偽証第一部 事件

宮部みゆきさんの文庫版「ソロモンの偽証」第一部「事件」が今週から本屋さんに並び始めます。
ソロモンの偽証第一部事件-下がきB.jpg
「ソロモンの偽証っどんな意味なんだろう?」って大人でも少し考えさせられるタイトルですが、お話の入り口はいたってシンプル
あたりデータ/ソロモン1.jpg
クリスマスの夜に一人の少年が中学校の屋上から転落するのですが、、、。
ソロモン1.jpg
さて、それは「殺人か。」「自殺か。」
今回の第一部が文庫で二冊なのですが、まだまだ物語の入り口です。
転落死した生徒は不登校だったので自殺と片付けられますが、「同級生によって突き落とされる現場を目撃した」という告発する手紙が届き、また過剰報道によって学校、保護者の間に混乱が広がり、公然と犯人探しが始まります、、、。
ソロモン2.jpg
デザインは新潮社装幀室の児玉裕子さん。

そして、大人達の曖昧な追求に業を煮やした
同級生達が事件を解明しようと立ち上がる
第二部「決意」の二冊が九月末に発売されます。

そして、ついに学校で法廷を開かれるようになる
第三部「法廷」の二冊が十月末に発売されます。

三ヶ月にわたり計六冊の超大作となりますが、暑さも峠を越した晩夏から秋に向かう季節。
是非「ソロモンの偽証」をお楽しみ下さい。
そして、多くの人が読み終わるであろう2015年春には映画版「ソロモンの偽証」が公開される予定です。
是非そちらもお楽しみに。




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2014年07月04日

グリーン・マイル

スティーヴン・キングの新装版グリーン・マイルが来週から本屋さんに並び始めます。
グリーンマイル下がき低解像度.jpg
17年の時を経ての異なる版元からの出版という事もあり、今までのホラーの帝王という路線とはちょっと違った、家族や友人に朗読したくなるような「大人の為のおとぎ話」みたいなテイストに仕上げました。
お話の中で展開される「奇跡」とか「魔法」というものに対する感じ方も17年前と、ハリーポッターなどのファンタジーを通過した今では若干違うのではないか?なんて思ったりします。
そう言う意味でも昔読んだ方にも再度楽しんで頂けると嬉しいです。
「グリーン・マイル」装画.jpg
カバーで展開されているのは看守と囚人との会話の中に出て来るフロリダにあると言われる
想像上の街マウスヴィル。
そこにあるマウスヴィル・オールスターズ・サーカス(グリーン・マイルに現れた曲芸鼠ミスター・ジングルスが活躍する事になるという「ねずみ大サーカス!」)
と、まあ、説明はこのくらいにして是非本屋さんで手に取って、そしてお楽しみ下さい。
グリーンマイル2.jpg
デザインは名久井直子さん。外国の小さな絵本を手にした時のようなどこか懐かしい感触。
グリーンマイル3.jpg
さて、昨年のキング本11/22/63にはアメリカのストレンジな飲料水ルートビアが登場しましたが、
グリーン・マイルの曲芸鼠ミスター・ジングルスが好んでかりかり齧るのがミントキャンディー。
読書を盛り上げる小道具として味わってみては、、、、(笑)。




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2013年11月05日

UNDER THE DOME

スティーヴン・キングの「UNDER THE DOME」文庫版が今週末から本屋さんに並び始めます。
Under ・The・Domeデッサン2.jpg
単行本で発売された時は上下本で二冊でしたが文庫では四冊となりますので、今回は建築で言うところの増築案とでも言いますか。物語の終盤を描く事になる訳ですが、どこまで表紙で説明するか?が難しいところ、、、。
無論キングの小説ですから「村の人々はドームの中で末永く幸せに暮らしたとさ、、、」みたいな結末は想像出来ない事は言うまでも有りませんが、描きすぎたらネタバレで叱られる。
Under ・The・Domeカラー2.jpg
そんな訳で「森の奥で何かの異変が起き、虫眼鏡にあぶり出された蟻のように鳥や鹿達が逃げ惑う」
みたいなシチュエーションを描いてみました。
動物は犬だったり牛だったりでも良い訳ですが、ふと「美しい鹿の死」というチャコの小説を思い出したのでした。
メダカを泳がせた丸い金魚鉢を電子レンジに入れたらみたいなちょっと残酷な状態も想像しながら、、、、。

燃え盛るようにヒートアップするドーム内で死が間近の少女にこんな言葉を投げかけるシーンがあります。
「さあ、目をお閉じなさい。つぎに目を開けた時には、あなたは冷たい川の水に足をひたしてるわ」

つぎに目を開けた時、あなたは『冷たい水を口にする』、のではなく『冷たい川の水に足をひたしてる』という
ところがいかにも「IT」で子供達がダムを作ったシーンを描き出したキングっぽいなと感心したのでした(笑)
アンダー・ザ・ドーム1.jpg
そんなわけで「ドームでせき止められたダム」の1,2巻と「暑い森」の3,4巻並べるとポコポコと夫婦茶碗をふせた様。→二つの頂き→ツイン・ピークス→ばりに面白いアンダー・ザ・ドームTV連続ドラマhttp://www.dlife.jp/underthedome/と一緒にお楽しみ下さい。
King 祭り.jpg

それから、ケネディー暗殺の「11/22/63」から半世紀後の「11/22/13」がいよいよ迫って来ましたね。
こちらのほうは例えばBS世界のドキュメンタリー「シリーズ ケネディの悲劇から50年」http://www.nhk.or.jp/wdoc/yotei/index.html?week=20131111と一緒に読まれると
より深い感動が得られるかも知れません。
11月11日 「ダラスより速報 午後1時JFK死す。
11月12日 強硬派との対立
11月13日 キューバ危機
ま、とにかく秋の夜長をスティーヴン・キングでお楽しみ下さい、。


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2013年09月11日

Time Travel Is Tricky!

スティーヴン・キングの新刊「11/22/63」が今週末から本屋さんに並び始めます。
11-22-63本番用下書き.jpg
 高校教師のジェイクはアルズダイナーのオーナー、アルから過去へと通じる秘密の穴を教えられる。
そしてその穴を通って過去へ行き、ある事を成し遂げて欲しいと命じられる。ある事とは「1963年の11月22日に起きたあの惨事、ケネディー暗殺を阻止して欲しい」というミッションだった。
11-22-63完成.jpg
異界への入り口と言えば「アリスの兎の穴」を思い起こす人も多いだろうが、ジェイクが「Al'sの兎の穴から」迷い込んだ過去。そこでは58年型のプリマスフューリーが待ち受け、ボンネット型のスクールバスが走り、果物屋で飲んだルートビアは今のより全然甘く濃かった。
そこは、アリスのワンダーランドならぬキングのワンダーランド、と、でも言おうか、、、。
63-3.jpg
 デザインは文春デザイン室の石崎健太郎さん。大胆かつ細部まで神経の行き届いた仕事ぶりです。
では皆様秋の夜長を、いざ、時間旅行へ! !
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2013年03月27日

実は80年代は今とは全く異なったポップでフラットな作風の絵を描いていました。
例えばそこに紫の色面をおきたかったら、皿で紫の色を作り平筆で均一に塗る、まるで平面構成のような手法の絵を描いていました。
それが、今みたいに何層にも色を重ねるようなスタイルに変わったのにはあるきっかけがありました。
それが、どんなきっかけか?と、いうと。
 ある日、テレビを見ていたらどこか地方の特産品についての番組をやっていて紅花の説明をしていたんです。
「紅花はサラダ油の原料であり、また喪服を染める際にも使われます」と、ここで、ああッと疑問が生じた訳です。だって、サラダ油は分かるけど、喪服は黒なのになんで紅が??
 しかし、ここからがなかなか奥が深い話で、、、、、
まづ白い布を紅花の赤色素で下染めし、その上に黒染料を何層も重ね染めをする事によって深く品のある漆黒を表現すると言うんですね。
 なるほど、黒に染めたきゃ一度黒い染料で染めて終わりにすれば良いものを、何層にも重ねて深みを出して行くという。
 この喪服の着色法に感化されて、もう一度古典絵画の彩色方法を勉強してみたらこれが奥が深い。
いわゆる現代のポップな絵のように白い画面に塗り絵をして終わりというのではなくて、昔の絵は不透明、半透明、透明の絵の具をうまく使い分けて何層にも重ねて深みを出している。
また、これは絵の話だけに留まらずプラスティックのお椀と漆塗りの椀のように工芸の世界なんかでも同じような事が言える。
まあ、その頃からいわゆる近代以降の美術っていうものにどんどん興味が無くなって行ったんですが、、、。

 そんなわけで黒い絵は黒い絵の具を淡々と塗っていれば良いのではなく、様々な色を重ね漆黒を深めて行きます。
ビッグドライバーイラスト.jpg 
例えば、この絵の場合まづ最初に白い画面に鉛筆でデッサンをかなりかちっと描きます。
その上に土性の赤茶色が被り、テンペラで描きおこし、その上からラズールという極めて透明度の高いウルトラマリン、マゼンダ、アンバー、ディープグリーンなどを何層にも重ね黒を深めて行きます。
それは、多分、青や赤や緑のガラスが重なりあって、黒いガラスになるような感じをイメージして頂くと良いかと思います。
ビッグドライバー2.jpg
さて、これにて、「星も無く、深い闇」完結。
ビッグドライバー3.jpg
「ビッグ・ドライバー」来月の初旬の発売をお待ち下さい。
















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2013年02月27日

シャッター・マウンテン

シャッター・マウンテン2.jpg
2006年に他界された北林一光さんの三冊目の小説が出版されます。
松本清張賞の候補となり2007年に単行本として出版された「ファントム・ピークス」が文庫化となった一昨年あたりからブレイクしました。
その後二冊目の「サイレント・ブラッド」が文庫として出版されこの二冊で終わりかなと思っていたのですが、
今回友人達に遺品のワープロのハードディスクから救出され復元されたのがこの「シャッター・マウンテン」。
北アルプス漆沢渓谷が地滑りや虫や鳥の大量発生などに襲われるという氏の得意とするパニック小説です。
シャッターマウンテン入稿.jpg
カバー絵は過去に近くの炭坑に住んでいたという朝鮮人少女の幽霊と大量発生した蝶達の乱舞をパノラミックに展開したもの。普段描いているカバー絵がギターを弾きながらの一発勝負の録音とすれば、これは録音した生音をサンプリング、リミックスして作り上げたような絵になっています。
著者にお見せ出来ないのが残念ですが、「みたこともないようなすごい本になった」と、ご遺族が涙されていましたと手紙を頂き一安心しました。
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2012年12月21日

1922 - Full Dark, No Stars

1922-a.jpg
年明けにキングの新作中編集「1922」が売り出されます。
キングの小説ではよく街の歴史を振り返るような描写がありますが、
1922年という過去のある特定の年を舞台に書かれる事はあまりないのではと思い。
これは今の話ではなく、あくまでも90年も前の話ですよ!
という事を強調するため物置から出て来た古い写真のような感じにしようと、今回はモノクロの絵にしました。モノクロの絵ってカラーの絵に比べて色彩の事を考えなくて良い分、楽ではないかなどと考えがちですが、むしろ色に頼らず白からボトムの真っ黒までの諧調を丁寧に表現しないともたないのでけっこう骨が折れる作業でもあります。
1922-b.jpg
 最初イメージしたのはウォーカー・エバンスの様なノスタルジックなモノクロ写真だったのですが、キングが後書きでMichael Lesyという作家の書いた『WISCONSIN DEATH TRIP』という本に収録された写真にインスパイアされたとのことをしり
それらの写真を眺めているうちにこの1973年にアメリ カで出版されたというマイケル・レシイの『ウィスコンシン死の旅(デスト リップ)』の内容にも興味が湧いてきました。
 まづこれらの一連の写真は1890年から1910年にかけてチャールズ・ヴァ ン・シャイクが中西部の田舎町で撮った3万枚以上もの銀板写 真を,レシ イがウィスコンシン州立歴史協会から発見し,セレクションしプリントしたもののようです。
 そして、この二十年がどんな時代であったのか自分は全く知らなかったのですが、とにかく厳しい景気後退 と経済不況にさらされアメリカ全体が「アメリカン・ナーヴ ァスネス」という陰鬱な「病気」にかかっていたような時代であったようです。
 この「アメリカン・ナーヴ ァスネス」という邪悪な「病気」は地域を麻痺 させ破壊したばかりではなく,自然の法則をも逆さにしてしまい老人よ りも妊婦のなかのまだ見ぬ胎児に死をふきかけ,親より子を早死にさせたり、生まれてまもない赤子を親に殺させていった。
 つまり、時代が子供 たちを生きのびらせないだろうと予測し,それなら早く自らの手で殺してしまったほうが良いのではないか?というようなムードが蔓延していた時代だったのだようです。
1922-c.jpg
 ま、そんなわけで新年に相応しくどっと暗い(笑)「1922 - Full Dark, No Stars」 「星も無く真っ暗-1922年」をしばしお待ち下さい!

posted by 新策論 at 20:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする