2010年10月08日

不思議な照明

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ドイツ人建築家ブルーノ・タウトが戦前に設計した熱海の旧日向別邸は、
天井に伸びる竹竿にぶら下げられた105個の裸電球の照明に驚かされた。
 さて、先日浅草でこれに近い驚きの照明を見つけました。
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老舗洋菓子喫茶「アンヂュラス」。
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ショウウインドーから奥を覗くと、装飾的な鉄製の手すりに、
むき出しの裸のドーナツ型蛍光灯が沢山ぶら下げられている。
店内に小型UFOが飛び交っているような不思議な照明。
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2010年10月07日

ロングテール

ロングテールという言葉は梅田望夫氏の「ウェブ進化論」あたりを読んだ人には馴染みの言葉だろう。
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簡単に説明すると、グラフの縦軸が売り上げで、横軸を商品名とした場合の、右側の恐竜の尻尾の部分をさす。
本に例えたら左の頭の部分が「1Q84」や「ハリーポッター」で尻尾があまり売れない本をさす事になる。
都内の一等地に位置する本屋では、文庫一冊分の敷地面積も結構な値段に換算出来る訳だから、平台に
売れないロングテール本を置く訳にはいかない。
でも、ウェブ上では敷地は只なので、「1Q84」も無名な本も同等に置かれる事になる。
そして、こういうポツポツ売れる本やCDも塵も積もればけっこうな収益になるというわけです。
さて、書籍の電子化が進むと今まで売れなそうと判断され出版されなかったものが多く出回るようになる事はいうまでもないのですが、、、。
今、大手書店でオンデマンド本を売るビジネスが開発されつつあります。
本という形で店頭に並んでいないものでも、ウェブ上で見つけた本を注文すれば、待つ事五分くらいで、
データを印刷製本して本という形で買えるというシステム。
小説や絵などの情報はウェブの中にあり、本屋の店先が印刷所、製本屋さんと化す。
このビジネスモデルが進化すると、画集や写真集のようなカラーのものも可能になるかもしれない。

書籍の電子化という波はものを作る者にとって、悲観的な未来を用意しているばかりではない、、、
のかもしれない?
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2010年10月06日

お椀

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ある企業がが駅中で「一汁一菜」という会社帰りのサラリーマンにおむすびとみそ汁と漬け物を提供する店を展開したとする。経費を削る為にみそ汁のお椀を洗うバイトを辞めさせて、使い捨ての紙コップに替えたとする。
紙コップでも今まで通りの売り上げがあれば、それから先もづっと紙コップが定着するだろう。
しかし、紙コップは味け無いと評判が悪く客足が減れば、元同りに碗を使いバイトも雇う事になる。
また、どうやら客が碗にこだわりがあるようであれば、椀を漆にグレードアップする事もあるかもしれない。
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 アイパッドの出現についての記事が毎日新聞に掲載されているが、本屋が姿を消すか?
アイパッドが普及した場合装画挿絵が無くなるか?は、
 消費者がみそ汁の椀が紙コップでもなんら問題ないか否かという問題と似ているような気がする。
案外、早く紙媒体の事を忘れて液晶画面に慣れ親しむかもしれないし、
文字情報さえあれば装画も挿絵もこの世から姿をけすかもしれない、、、、。
しかし、逆に紙代と印刷代がかからないにので、挿絵を増やす事も可能だ。

音楽は耳から入る情報なので視覚情報であるパッケージは意外に軽視されがちだ。
しかし、文字は目から入る情報なので、意外に絵も付随して残るかもしれない?し
そうでないかもしれない?
全ては消費者の反応が未来を決めて行く事になる。
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2010年10月05日

額縁

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 異なる額縁に収まったフェルメールの絵。
眼鏡のフレームによって人相が違って見える様に、額縁選びで絵の人相も違って見える。
しかし、日本は掛け軸とか表装の国なので、額縁の歴史は西洋に比べると浅い。
 Arts Heavenという額縁屋さんのサイト。
絵の下にある30数種の額縁のアイコンを押すと、色んな額縁に収めたところを
シュミレーション出来る。
眼鏡を取り替えるように試してみて、額縁選びのセンスを磨きましょう、、、
と、言っても日本ではなかなか手に入らないのだが、、、、。
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2010年10月01日

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「京都は今描いていただかないとなくなります、京都のあるうちに描いておいてください」
これは、生前川端康成が東山魁夷に言った言葉です。その言葉に押されて出来たのが
1969年に出版された「京洛四季」という画集。(その三年後に川端はこの世を去るのだが)
これは、その「京洛四季」の中の「年暮る」という絵です。
多分今はこの風景の中に屋根のない四角い箱が混ざっているのでしょう、、、。
そういう意味でこの画集は川端康成の遺言と言っても良いかもしれない。
しんとした静寂の中に除夜の鐘の音が聞こえてきそうです。
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「ある日、夕立がくるなと窓をあけて見ると、もう大きな雨粒がぽつぽつと落ち始めた。
そして大きな雨脚を残しては消え、残しては消えてゆく。」
これは、福田平八郎の「雨」という題名のこの絵について自身が述べた言葉です。
これも画面から瓦屋根に落ちる雨の音が聞こえてきそうです。
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2010年09月30日

屋根

バルチュスがこんな事を言っていた。
「ル・コルビュジェには反感を持っていました。ル・コルビュジェは家というものを破壊した。家の中でもっとも魅力的な要素、『屋根』を排除しました。」
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なるほど、近代化とは家の上の魅力的な三角形を取ってしまった。
ばかりか、
空から雨が降り、雨が屋根の傾斜をつたい、道の脇の側溝へ流れ行く自然の風情まで破壊してしまったのかもしれない。
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2010年09月28日

大失敗

 宮部さんの模倣犯の中にこんな台詞がある。「『古-いにしえ』と言う言葉に憧れて、若干の不便を覚悟して若者が移り住む事はあるが、『中古』という言葉に引きつけられる者は誰もいない」
つまり、「古」アンチックは良いけど、「中古」セコハンは頂けないという事なんだろう。
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 道路を広げる為に古い商店を壊しアーケードを付けたような通りがシャッター商店街というゴーストタウンになりはてているのとは裏腹に、
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古い町家や倉が並ぶ町並みが人気を呼んでいるのを見るにつけ、「近代化」とは一体なんだったんだろう
と考えてしまうのは僕だけではないだろう。
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この本の中で、建築家の隈研吾氏は「20世紀建築の最大の堕落は、構造をコンクリートという限定された素材を用いて行われるひまつぶしのゲームにしてしまった事だ」と喝破している。
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また、この本の中で磯崎新氏は「建築とは実験装置であるから、成功もあれば失敗もある。」とし、
「集合住宅は20世紀最大の大失敗であって、まずは建築家協会を解体し、建築学会の大部分も廃業してもらい、建築教育もやめないといけない。」と言っている。
 さて、この御二方の意見が正しいとすれば、もしかして東京とは壮大な産業廃棄物置き場という事になるかもしれない。
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2010年09月27日

街の叙情

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七十年代初頭。
東京における「街の叙情」を表現した秀逸な音楽にはっぴいえんどの「風街ろまん」があるが、
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車窓に流れる今の京都の風景にぴったしのBGMと言えば、、。

この、くるりの「ばらの花」のレイ・ハラカミmixかもしれない。
ともすればセンチでウエットになりがちな若者特有の喪失感を、
レイ・ハラカミのエレクトロが絶妙に料理している。
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2010年09月26日

割烹

祇園を散歩すると路地の奥までびっしりと飲食店が軒を連ねている。
こんな激戦区で生き残ってゆくのは容易で無い事は想像に容易い。
東京では出会えないような、サプライズを期待しつつ暖簾を潜る。
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ナマハモ?つまり鱧の刺身。蛸の足の吸盤みたいなものは浮き袋。
味は無いが食感を楽しむ。
これを、醤油や塩でなく、糸のように切った塩こぶを乗せて食べる。
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焼いた鰆の付け合わせが、梅酒に浸けた乾燥バナナ。
一緒に口に入れる。なんともストレンジなマリアージュ。

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野生の鰻の蒲焼きに、黄身酢とメレンゲを合えたものがかけてある。
ベルギーで食べたドーバー・カレイのムニエルにムースリーヌソースをかけたものを
思い出した。
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最後はリンゴとオレンジをミックスしたジュース。
さっぱりしていて美味しい。
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2010年09月25日

大覚寺

大覚寺の大沢池に船を浮かべて、お抹茶を飲みながら池に映った月を眺めるという年中行事「観月の夕べ」。
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こんな風景が展開されるのが理想なのだが、、、、、。

現実は、あいにく空に雨雲が漂い満月がくっきりと見えなかった、、、が、まあ、なんと古の人の優雅な事(古都)。
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でも、雨がぽつぽつと落ちてきて、水面に小さなわっかが沢山出来、蓮の葉っぱの上をガラス玉のような水滴が転がる様も、それはそれで奇麗だった。
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2010年09月24日

久々の京都。
今回は、このブログでも度々話題にのぼる、Alex Kerr氏が運営する宿泊施設「庵」が管理する町家にステイした。
「庵」とは、アレックス・カーとその考えに賛同した人が、2003年末に設立したプロジェクト。その目的は、放っておいたら壊されかねない町家を保存し、美しい日本を次の世代へ残すこと。
 旅館ではないので、食事とかのサービスは一切無く、鍵を借りたら後は一件まるごと自由に使うようになる。
一人でも何人でも家の大きさに応じて泊まれるが、住宅街の一件を借りるわけだから、夜中に人を呼んで宴会などのタヴーを犯すと退出となる。
 今回は友人夫婦と四人で二階建ての一軒家を借りた。
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昔商売をしていた家らしく玄関が広くはこんな感じ。
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寝室の向こうに壷庭という典型的な京町家スタイル。
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隣の割烹との狭い路地を入ると倉を改造したワインバーが、こんな奥まった隠れ家みたいな場所なのに
地元の人で賑わっていた。こういう静寂がいかにも京都らしい。
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2010年09月21日

long hot summer

二ヶ月程前、7月22日のこのブログに、スタイルカウンシルの「long hot summer」の動画を貼付けて
「この熱さいつまで続くのでしょう?」とあったが、かれこれ、あれから二ヶ月程猛暑が続いたという事になる。
この熱さが今年だけの特別な現象なら良いけど、これからもづっとこんな状態が続くのならライフスタイルを根本から見直さねば、なんて言葉もまわりからちらほら聞こえてくる。 

この夏、多くのお年寄りの方々が、亡くなられたと伝えられているが、先日見たニュースでは、その内の何割りかは、意外にも夜中に
熱中症にかかっていたそうだ。公団やマンションの素材であるコンクリートが昼の熱を貯め込み、それが夜になっても冷めず、クーラーを付けないで水分も採らないでいたらしい。
コンクリートという素材がいかに猛暑に相応しくないものであるかは、この夏のアスファルトの道路の様子を思い出して頂ければ、容易に想像出来ると思うが、、、、。

 さて、かつてエアコンも扇風機も無い時代に夏を乗り切る為に使われた素材に「竹」がある。ちょっと前までは、日本の夏と言えばスダレとかよしづは必須アイテムだったのだから。
long hot summer1.jpglong hot summer2.jpg
桂離宮に用いられている材料のなんと三割近くは竹だと言われているが。
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室内だけでなく、ランドスケープにも使われていて見た目にも美しく涼しげだ。
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これは、自生する青竹を地面に根っこが張ったまま、折り曲げ
穂先を外に向かって留め、青々とした生け垣に仕立てたもの。
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今,巷ではフランスの造園デザイナー、パトリック・ブランの「垂直の庭」が人気だが、
日本人は何百年も前にこんなすごい事を考えていたのである。

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2010年09月20日

世界が愛した絵本

世界が愛した絵本.jpg
土曜の夜は「世界が愛した絵本」をご覧下さった皆様、有り難うございました。
メールやコメントで、一時IPhoneがツイッター状態になってしまいました。
短い時間でしたが、あのように絵本を紹介して下さる番組が出来た事は、
作る者としては、とても力づけられます。
テレビ朝日のスタッフの皆様有り難うございました。 
 
 さて、先週のブログで動きが加わった絵本が、IPadの普及と共に登場する
んじゃないか?と書きましたが。昨日の新聞によると、もうすでに発売されている
ようですね。
アニメのように勝手に進んでいってしまうんじゃなくて、絵本のように静止画を自分
でめくる事によって読み進めるのでもない、アニメと絵本の中間のようなメディアが
これから次第に発達するのかもしれませんね、、、、。
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2010年09月17日

新装ゴールデンボーイ

ゴールデンボーイ1.jpg
文庫本のカバー絵を描く際、一番悩ましいのは構図が決まるまで。
文庫本のカバーは下が帯で五センチ隠れるので、お客様に見える部分は
僅か10,5×10,5センチ程の正方形の狭小空間となる。
その猫の額程の土地にタイトルと著者名を入れ、
余った部分をイラストが占めるという事になるのだが、、、、。
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 今回のように先行して発売されている。恐怖の四季秋冬編「スタンド・バイ・ミー」と
姉妹感を出す為に、上の空の部分を白く開けねばならなくなると、従来よりまた
制約が増す。
つまり、猫が額に白い鉢巻きをまき、余った部分にお題である
黄金少年と少年が足しげく通う、元ナチの老人の住む家を配置しなければという事なのだが、、。
結果は、このように遠景に見える山並みをつなげ、恐怖の四季完結とあいなった。
書店で並べて売って頂けると嬉しいです。

しかし、この狭小空間に多様な要素を詰め込む仕事って、利休の茶室然り、幕の内弁当然り、
大改造!!劇的ビフォアアフター然りで、もしかして日本人の得意とする能力かもしれませんね?

しかし、画面右上の家の煙突。
夏の真っ昼間から煙が上がっているのは何故でしょう?
未読の方、また、前に一度読んだ方も、書店で手に取って
頂ければ幸いです。
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2010年09月16日

神保町

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今月から小説スバルで桜庭一樹さんの連載小説が始まりました。
神田神保町の古本屋の二階の、ハメ殺しの丸窓のある部屋に下宿する不思議な女が主人公の
物語なんですが、丁度近くに打ち合わせに行ったので、取材をかねて散歩した。
若い頃は新品の本を買うお金などないけれど、
時間は一杯あったので良くこの古本屋街をうろうろしたものだ。
神田2.jpg
美術書や絵葉書などの戦利品を帰りに眺める至福の時間を過ごしたのがここ喫茶「さぼうる」。
かれこれ十年近く来なかったけど、今だ健在というかなぜか前より大きくなっていた。
こういういかにも神田らしいお店は重要です。
文化財としていつまでも存続して欲しい。
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2010年09月15日

ゲラ読み

装画の仕事をしていると、読まなければならない原稿が目の前に山積になるのだが、、、、。
暑さが和らいだせいか、夏の疲れが出て来てきて、部屋でゲラを読んでいると、ついうつらうつら、、、、。
しかたがないので、原稿の束をもってカフェノマド。
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井の頭公園の中のカフェでランチ。
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白金のカフェ。時々庭を見ながらボーっと考え事。
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代官山の裏路地の民芸カフェ。静かであまり人がいないのがいい。



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2010年09月14日

世界が愛した絵本

さて、今週の土曜日18日の夜8時51分からテレビ朝日の「世界が愛した絵本」という番組で僕の絵本「ちいさなまち」が紹介されます。
番組概要では「世界的に著名な絵本から新進気鋭の人気作家の作品まで、毎回1作品をセレクトし、読み聞かせと音楽効果で絵本の新たな魅力をご紹介します。」となっていますが、
世界が愛した絵本.jpg
テレビ局から送られてきた、映像のラフを見たところ、まだ音声は加わってないのですが、絵にかなり動きが加えられて、水面がゆらゆら揺れたり、水鳥がす-と泳いで来たり、葉っぱがはらはらと舞ってきたり、ロウソクがフット吹き消されたりと、ほとんどアニメーションのような素敵な出来上がりになっておりました。
テレビ朝日の制作スタッフの方々がかなり力を入れて作り込んで下さったようです。
この画像をパソコンの画面で眺めながら、「あと五年くらいの内に、iPadが普及したら、こんな動く絵本が登場するのかな、、、」と、思わず見入ってしまいました。
番組自体は「世界の車窓から」みたいな短い番組ですが、ドラマなどの間にほっこりした気分になってくれると嬉しいです。「是非、ご覧下さい!」
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2010年09月13日

Japonism

広重.jpgゴッホ.jpg左が広重。右がゴッホ
さて、日本で文明開化が起こり、浮世絵などの出版物が急速に衰えていった頃、葛飾北斎や喜多川歌麿などの日本の画家の作品がヨーロッパで絶大な影響を与えたという事は今更説明するまでもありませんが、

戦後、アメリカの統治下で日本人の生活様式がアメリカナイズされ
町にマクドナルドやコカコーラの看板が溢れ、
JAPAN(漆器)などが急速に忘れ去られて行った時代にも、
日本の茶碗や家屋を描く画家がいました。
例えば、イギリスの女流画家リサ・ミルロイ(Lisa Milroy) をご存知でしょうか。
JAPONISM3.jpg京都の町家。
JAPONISM.4.jpg茶碗。
JAPONISM.5.jpg和菓子など、、、、。
ジャポニスムは19世紀末のヨーロッパの一時的流行などではなく、
もしかして今でも延々と続いているものなのかもいしれません。
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2010年09月10日

JAPAN

「China」という単語に「磁器」という意味がある事を多くの日本人が知っています。しかし、
「Japan」という単語が「漆器」を意味する事を大多数の日本人が知らないようです。

 つまり日本人はモネやピカソの事は誰でも知っていても、「Japan」という言葉が世界で「漆」という意味で使われている事を知らないようなのです。
31854DVR8EL.jpg 
これは数年前に読んだ本。、
「日本が捨てた宝物」というタイトルが意味するように、
どうやら『Japanese日本人』は『「Japan」漆器』を捨ててしまったようです。
五十年位前までは、どこの家庭にもあった「Japan」漆器。
しかし、それがニセ「Japan」プラスチックに変わってしまって、、、、、。
こんな事をいまさら嘆いてもしょうがありませんが、

「漆職人が絶滅してしまうのは、どうにか食い止めたい。」
と、テンペラや油彩というこれも絶滅寸前の仕事をしている者として
は痛切に思うのです。


そんなわけで旅先で気に入った漆を見つけると、買うように努めています。
Japan.jpg
これは、木の上に布を張り珪藻土を塗り、その上から何層にも漆をぬった漆器。
松本市工藝マエストロで購入したもの。
和菓子は近所で買ったもの、暑い夏に涼を演出するため川底の石と水で、水辺の景色を切り取っているのが心憎い。








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2010年09月09日

かむろ

「傷つく」、「汚れる」、「ひび割れる」、「欠ける」、という劣化の
様子は「さび」というセンスの下では、どれも、味わい深いものとして
有難がられていたわけですが、同様に「はげる」という景色も喜ばれて
おりました。
禿.jpg
これは、利休が手元に置いて愛玩したとされる禿(かむろ)という茶碗のレプリカですが。
かぶろとも呼び、つまりハゲという意味です。
かむろ.jpg
そう言えば、1Q84という小説の主人公青豆も男あさりをする際、
ショーンコネリー似の中年男を好んでいました。
posted by 新策論 at 15:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする