2018年05月11日

無限のビィ

朱川湊人さんとの仕事は今から遡る事約15年程、まだ朱川さんが直木賞を受賞する以前、オール読物という文芸誌で数年にわたって挿絵を描かせて頂いたのが始まりでした。
「大阪や東京の下町を舞台にしたノスタルジックな世界」などと紹介される事が多いと思われますが、
一言でノスタルジックという言葉では片付けられない、不可思議な既視感(デジャヴ)とでも言いましょうか?
言葉では説明しきれない怪しげな闇みたいなものが魅力、と、当時から感じておりました。
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例えば、高架下のH型鋼材の暗がりに人が横たわっていると信じ込んで、その下を怯えて駆け抜ける少年?
ラーメン屋、小公園、木造アパート、誰もが普段見ている日常。その裏に潜んでいる怪しげな闇。
ただ今まで装画(カバー絵)を描く機会がなく、いつかその怪しげな魅力を描いてみたいとは思っていたのですが、
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今回、ようやく「無限のビィ」の文庫版のカバーを描かせていただくことになりました。
「無限のビィ」という得体の知れない悪霊が女教師や女生徒、カラスなどに次々とのり移って、のどかな下町に不穏な空気がじわじわと広がります。
例えば、産休の教師の代わりを務める補助教員の若い美人教師は、すかさず若い男子教員と教頭を翻弄し、校内では殺傷事件が勃発します。混乱の輪は徐々に広がり終盤にはパニックに、、。
というと「和製ホラーの大作!」と紹介されそうですが、個人的には「ディープ・ファンタジー」なんて呼びたくなりました。
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そしてこれは、実際に都下のある駅で起きた列車事故の大惨事から着想を得て、
想像を膨らませ、濃密な筆致で描き上げた朱川版「呪われた街」でもあるのです。
舞台はいわゆる「ブラタモリ」などに紹介される事はなさそうな、はっきり言ってあまり注目されていない街です。
ただ、今日のようにアニメなどの背景に描かれただけで、聖地巡礼などと言って人が押し寄せたりする時代。
もしかして将来「ホラー・ツーリズモ」なんてのが流行ったりしたら?
なんて、冗談言いながら、ふと、テレビを付けてみたら、なんとすでに「孤独のグルメ」の舞台になっていた(笑)。
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そんなわけで「無限のビィ」上・下各830円+税。徳間文庫より。
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2017年11月29日

「悲嘆の門」

本日、新潮文庫の新刊宮部みゆき著「悲嘆の門」が発売されました。
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さて、今日インターネット上に溢れる情報の中には放置していたらヤバイものが沢山ありますよね、
例えば、陰湿ないじめ、自殺サイト、テロ、フェイクニュース、違法ドラッグ、児童ポルノなどなど、
そのような犯罪に発展しそうなものを監視し、調査するサイバーパトロールが重要なのは言うまでもありません。
そこで、その手の仕事を専門とする会社に、若い人達によって運営されている『クマー』という一風変わったネーミングの会社があります。
今回は、そのクマーでバイトをしている大学一年生の男子、孝太郎が主人公です。
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物語の舞台は御茶ノ水だったり、西新宿だったりとリアルな東京なのですが、その平凡な日常の中にひたひたと不気味な闇が忍び込んでくる様は、
模倣犯などと同様、これぞ宮部節というスピーディーな展開!
どんどんとページをめくらされる事になります。
しかし、そのリアルな世界に突如、異界がパックリと口を開けて、読者をもう一つの世界に引きずり込むのが今回の「悲嘆の門」の特徴でしょうか?ミステリーとファンタジーが混じり合った異様な空間。
装画はそんなムードをダークなトーンで描いてみました。
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副都心のビルを背景に聳える西洋の塔を模した通称『お茶筒ビル』。
その廃墟ビルの頂上にはガーゴイルがこちらを見つめてしゃがんでいます、、、、。
また、右側にはタイトルと思われる『門』が聳えていますが、脇を囲む柵は『矛盾』。
つまり矛と盾で出来ています。どこまでが現世でどこからが異界なのか?この、摩訶不思議な世界を是非ご堪能ください。
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今夜あたりから、どどっ本屋さんに並んでいます。
お値段は上670円中630円下670円三冊合計で1970円です。
どうぞ、お手にとってお確かめください。
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2017年11月24日

「秘密の知識」

25日(土曜)午後5時から6時まで「秘密の知識」と題してトークを行います。
1,最初は美術史における発見としてBBCなどでも放映された、デイビッド・ホックニーの「Secret Knowledge」からアングルやフェルメールが使っていたカメラルシーダやカメラオグスキュラなどの光学機械について話します。
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2、次は「土と釉薬」「土性絵の具とニス」というテーマで陶芸と絵画の類似点について。
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3、「美術と美顔術」
ルネサンス期から皮膚の下地として使われたテルベルト(イタリアのVerona(ベローナ)近くの緑土)が現代でも泥パックとして美顔術に使用されていることについて話します。
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3、「鏡のゲーム」
一つのデッサンが反転されて左右(上下)対象に作図される構図は、現代ではフォトショップなどで行われています。
しかし、実はすでに15世紀頃からフレスコ画で行われていました。
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こんな、テーマで実際の顔料やニス、図版などを使いながら話します。
テレビなどでは放送されないディープな内容です。
この機会に是非。
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2017年11月21日

明日より絵本「Le long d’un reflet」の原画展。

いよいよ明日より絵本「Le long d’un reflet」の原画展が始まります。
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会場の設営もほぼ完了いたしました。
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こちらは会場で販売するパンフ及び絵本です。
宮部さんの装画集が1000円。日本版の絵本「ちいさなまち」が1200円。
フランス版の絵本は現地価格という事で、(132円✖️13,5ユーロ=1782円)ですがキリの良いところで1800円とさせて下さい。
ただし、フランス版のみ数に限りがありますのでお一人様一点とさせて下さい。
また、できればつり銭の無いようにして頂けると助かります。
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さて、話は変わりますが江戸川乱歩の探偵小説「D坂の殺人事件」をご存知でしょうか?実はこのD坂とは会場の近くの
「団子坂」の事でして、近所にはこんな喫茶店もあったりします。
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乱歩ゆかりの地でやる原画展ですので会場のはじにこんなコーナーを設けました。
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おっと、二十面相といえばこの方も忘れてはいけませんよね。
会場の周りも散歩が楽しい商店街や路地がいっぱいです、、、。
どうぞ、お誘い合わせの上、お越しください。
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2017年11月13日

絵本「Le long d’un reflet」の原画展の詳細です。

絵本「Le long d’un reflet」の原画展の詳細をお知らせします。
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期間は11/22~11/26
場所は谷中の器やさん「韋駄天」さん。
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一階はこんな感じ、日本各地から取り寄せた和の食器がずらっと並んでいます。
そして、お店の入り口の脇にはスティーヴン・キングの小説「11/22/63」に出てくる、
過去へとタイムスリップする「アリスの兎の穴」のような細い階段があります。
そこを降りた地下ギャラリーが会場です。
会期中「11/22~11/26」は、祝日(勤労感謝の日)と、土日と休日が3日あります。
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会場界隈もノスタルジックな商店街と路地が続く素敵なシチュエーションです。
散歩がてら是非お出かけください。
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2017年09月27日

ファインダーズ・キーパーズ

うろ覚えの記憶などと良く言いますが、この「うろ」という言葉を検索すると「空・虚・中が空っぽになっている所。ほら穴。うつろ」とあります。
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さて、今回は画面右側の大きな樹の足元にポッカリと真っ暗なウロが描かれておりますが、一体ここに何がいる(ある)のでしょう?
昔からのキングファンならばすぐに『IT』などを連想するでしょう。
村上春樹ファンなら『ヤミクロ』とか『リトルピープル』なんかを思い浮かべるかもしれませんね。
ただ、今回の小説はホラーとかダークファンタジーの類ではなく純粋なミステリーです。
 「ファインダーズ・キーパーズ」は昨年出たキング初のミステリー小説にしてエドガー賞を受賞した「ミスター・メルセデス」の続き。
警察を退職した刑事ホッジスが活躍するホッジス・トリロジー(ホッジス三部作)の真ん中にあたるもので、ファインダーズ・キーパーズとはホッジス、ホリー、ジェロームのデコボココンビが開業した探偵事務所の名前なのです。
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簡単に内容を説明しますと、前回のミスター・メルセデスでは早朝、職を求めてハローワークの様なところに並ぶ人達の列にグレーのメルセデスが突っ込んで多くの死者とけが人を出しました。
その時、足に大怪我をおった中年男の子供達がここに描かれたお兄ちゃんピートと妹ティナです。
ただ二人の父親は無職。しかも怪我をしているわけですから家の経済状況はかなりきびしくて、何かというと夫婦喧嘩が絶えません、、、。
 そこで、エキサイトする喧嘩の様子をなるべく聞かせまいという気配りから、
兄は家の近くの空き地に妹を散歩に誘い、小川に石を投げたりして時間を潰し、喧嘩が収まった頃合いを図って家に帰るようにしているのですが、
そんなある日、空き地の大きな樹の根元のウロの中に何かを発見します。
中を覗きこむと、そこには古いトランクが、、、。
開けると中からは結構な額の札束が、、、と、まあ、ここまでは想像の範囲内かもしれませんが、
札束と一緒にモレスキンというイタリア製のノートが大量に。
中には手書き文字がびっしり、、、。
自分の部屋でこっそり読んでみると面白いのですが、
これが、なんと学校で使う教科書に載ってる様な、俗世を離れて隠遁生活を送っていた老作家(どこかサリンジャーを連想させる)の未発表原稿だったのです。
ただ、このトランクは殺人犯が老作家を殺害し盗み出してこっそり隠していたもの。
後半はそいつの魔の手が幼い兄妹に忍び寄り。
そこに、ファインダーズ・キーパーズ探偵社の面々が絡んでくるのですが、、、、。
個人的には少年が通っている学校の文学の先生の授業がかなり面白かった。
ヒッピー崩れの服装をしてハイテンション。
キング読者ならば多分ご存知であろうブローティガン、カーバー、ボネガットなどの懐かしい名前も
沢山登場し、思わず本棚の方を振り返ったり、、、。
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とにかく読書の秋には超オすすめの作品です。
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デザインは石崎健太郎さん。
お値段な上下巻各千八百円+税。
都内書店では今晩あたりから並んでる様です。
どうかお手にとってお確かめください。

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2015年06月05日

ドクター・スリープ

 スティーヴン・キングの新刊「ドクター・スリープ」がいよいよ来週6/11より本屋さんに並び始めます。
あの名作「シャイニング」の続編という事もあって首を長くして待っていらっしゃる方も多いようです。
キングファンでない方でも「ああシャイニングって原作は読んだ事無いけど昔ビデオで見たな」って方は多いかと思います。
あのキューブリック監督による映画の中でホテルの廊下を三輪車に乗って走って、双子の少女の幻に出くわしていたダニー坊やが、あれから三十数年の時を経て立派な?大人になって帰って来ます。
 立派な、の後に何故「?」が付くかというと、まずシャイニング(かがやき)という世間の健全な人間には備わっていない特殊な能力を持って生きて行かねばならぬ状況にある事。
そして、やはりというか父ジャックゆずりのアルコール中毒は避けられない体質であった事。
シャイニングでは父ジャックの強烈なキャラ(酒飲み、時に癇癪)が印象的でしたが、あの男と母ウェンディーの間に生まれたダニー。
今ではホスピスの職員として、老いた者を穏やかに大いなる眠り(スリープ)につかせる不思議な男として「ドクター・スリープ」と呼ばれています。
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さて、カバー絵は山の頂きに立つ今はなき呪われたホテルの背後に月が昇り、その光りに照らし出された子供達(ミニ機関車ヘレン・リヴィントン号に乗っている)を描いていますが、光りとか輝きを描く事は同時に闇を深く描き込む事になります。
西欧では光りと闇のコントラストを用いた絵画のスタイルを「テネブリズム」と呼び、またこのような明暗法(陰影法)のテクニックの事をキアロスクーロ(Chiaroscuro)と呼びます。
「卵」と言ったら日本人は頭の中にすっと線で描かれた楕円を思い浮かべるかもしれません。ものの存在を輪廓線的に漫画的に捉えがちですよね。
でも、古くから遠近法などが普及し物事を3Dで捉える国では、卵と言ったら黒いバックにぼおっと白い球体が浮かび上がる様を想像するのかもしれません、写楽が描いた役者絵とフェルメールが描いた青いターバンの少女なんかを想像してみると対象的ですよね。

話が脱線しましたが、夜の闇が深ければ深い程月の光りとか朝日の輝きが眩しいように、我々は世界を対比で捉えているかと思います。
光りを描くには闇を、闇を描くには光りを、そして、「善」を描くには当然「悪」を描き込む事になるわけです。
物語は後半、ダニーと同じ様なかがやきの能力を持つ少女アブラと共に、かがやきを持つ子供達を餌食にして生きながらえている闇の勢力との戦いに雪崩れ込みます。
強力なかがやき(シャイニン)とどす黒い闇の対比、、、。

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デザインは文春デザイン室の石崎健太郎さん、いつもながらの大胆かつ繊細な仕事。細部まで神経の行き届いた造本。帯はウェブでご覧になるとクリーム色の印刷に見えますが、実際はカフェラテ色のクラフト紙を使っています。カバー印刷も以前のようなつるっとした感触から、ややざらっとした手触りに仕上がっています。
また、扉にもお楽しみな手触りが、、、、。
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この内容、重量で定価は(本体1800円+税 )です。ぜひ、本屋さんで手にとってお確かめ下さい。

最後に絵を描いてる最中なんどか再生した歌。キングが「シャイニング」を描く際に着想源になったと言われている(ほんとはどうか知りませんよ)ジョン・レノンの「インスタント・カルマ」をお聞き下さい。

「Well we all shine on Like the moon and the stars and the sun」
「そうさ、僕等みなかがやいている、月のように、星のように、太陽のように!!」
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2014年12月19日

原画展いよいよ。

いよいよ明日(というか今日)から原画展が始まります。
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神楽坂の古い洋館を改造したアユミギャラリー。クリスマスモードで皆様をお待ちしてます。
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原画と一緒に展示してある文庫本は元通りに返して頂ければ立ち読み可です(笑)
なお、フライヤーではお伝えしてなかったのですが、初日19日の午後6時から9時までささやかなパーティーというか飲み会を致します。どうぞお気軽にお立ち寄り下さい。
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また、ギャラリーのご好意により最終日の24日のクリスマスイヴにも午後6時から9時までもささやかな
パーティー行います。こちらもお気軽にご参加下さい。
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ちなみに会場BGMのプレイリストです。
では、皆様お待ちしてます!
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2014年12月17日

原画展カタログ

明後日の19日から24日まで神楽坂アユミギャラリーで開催する原画展のカタログが出来上がりました。
A4サイズで30ページ。
表紙の紙はヴァンヌーボー195kgを使用。高精細280線で印刷しました。
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本文部分の紙も同じくヴァンヌーボー135kgを使用。
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原画と比べてもかなりの再現度です。
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こらは、文庫本と比べたところです。かなりの迫力です。
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時代物はこんな感じ。
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ファンタジー小説の挿絵もたくさん掲載しました。
デザインは新潮社装幀室の黒田貴さん。
定価は税込みで1000円です。
是非、会場で手に取ってご覧下さい。
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2014年12月10日

原画展フライヤー

19日から始まる原画展のフライヤーが出来ました。
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三つ折りの葉書サイズで広げるとこんな感じ。
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裏はこんなかんじです。
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デザインは新潮社装幀室の児玉裕子さん。
単行本のカバーによく使っているミスターBという紙に印刷しました。
知人のところには発送済みですが、もし、欲しい人がいたらメールでご住所を知らせてくだされば発送します。
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2014年12月03日

原画展

12月19日からクリスマスイヴの24日までの六日間原画展を開催します。
「藤田新策が描く宮部みゆきの世界」と題して
1992年に始めて描いた「火車」の単行本のカバー絵から、
最新刊の文庫版「ソロモンの偽証(全6巻)」の原画まで、挿絵なども含めて約50点を展示致します。
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場所は神楽坂のアユミギャラリーという所で新潮社の倉庫をリノベーションして近頃オープンした商用施設
La Kaguの早稲田通りを隔てた向かい側です。
師走の慌ただしい時期ではありますがこの機会に散歩がてらに楽しんで頂けたら幸いです。
なお、原画展についての情報は引き続きこのブログでお伝えして行こうと思いますので時々ご覧下さい。
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2013年11月05日

UNDER THE DOME

スティーヴン・キングの「UNDER THE DOME」文庫版が今週末から本屋さんに並び始めます。
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単行本で発売された時は上下本で二冊でしたが文庫では四冊となりますので、今回は建築で言うところの増築案とでも言いますか。物語の終盤を描く事になる訳ですが、どこまで表紙で説明するか?が難しいところ、、、。
無論キングの小説ですから「村の人々はドームの中で末永く幸せに暮らしたとさ、、、」みたいな結末は想像出来ない事は言うまでも有りませんが、描きすぎたらネタバレで叱られる。
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そんな訳で「森の奥で何かの異変が起き、虫眼鏡にあぶり出された蟻のように鳥や鹿達が逃げ惑う」
みたいなシチュエーションを描いてみました。
動物は犬だったり牛だったりでも良い訳ですが、ふと「美しい鹿の死」というチャコの小説を思い出したのでした。
メダカを泳がせた丸い金魚鉢を電子レンジに入れたらみたいなちょっと残酷な状態も想像しながら、、、、。

燃え盛るようにヒートアップするドーム内で死が間近の少女にこんな言葉を投げかけるシーンがあります。
「さあ、目をお閉じなさい。つぎに目を開けた時には、あなたは冷たい川の水に足をひたしてるわ」

つぎに目を開けた時、あなたは『冷たい水を口にする』、のではなく『冷たい川の水に足をひたしてる』という
ところがいかにも「IT」で子供達がダムを作ったシーンを描き出したキングっぽいなと感心したのでした(笑)
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そんなわけで「ドームでせき止められたダム」の1,2巻と「暑い森」の3,4巻並べるとポコポコと夫婦茶碗をふせた様。→二つの頂き→ツイン・ピークス→ばりに面白いアンダー・ザ・ドームTV連続ドラマhttp://www.dlife.jp/underthedome/と一緒にお楽しみ下さい。
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それから、ケネディー暗殺の「11/22/63」から半世紀後の「11/22/13」がいよいよ迫って来ましたね。
こちらのほうは例えばBS世界のドキュメンタリー「シリーズ ケネディの悲劇から50年」http://www.nhk.or.jp/wdoc/yotei/index.html?week=20131111と一緒に読まれると
より深い感動が得られるかも知れません。
11月11日 「ダラスより速報 午後1時JFK死す。
11月12日 強硬派との対立
11月13日 キューバ危機
ま、とにかく秋の夜長をスティーヴン・キングでお楽しみ下さい、。


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2013年09月11日

Time Travel Is Tricky!

スティーヴン・キングの新刊「11/22/63」が今週末から本屋さんに並び始めます。
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 高校教師のジェイクはアルズダイナーのオーナー、アルから過去へと通じる秘密の穴を教えられる。
そしてその穴を通って過去へ行き、ある事を成し遂げて欲しいと命じられる。ある事とは「1963年の11月22日に起きたあの惨事、ケネディー暗殺を阻止して欲しい」というミッションだった。
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異界への入り口と言えば「アリスの兎の穴」を思い起こす人も多いだろうが、ジェイクが「Al'sの兎の穴から」迷い込んだ過去。そこでは58年型のプリマスフューリーが待ち受け、ボンネット型のスクールバスが走り、果物屋で飲んだルートビアは今のより全然甘く濃かった。
そこは、アリスのワンダーランドならぬキングのワンダーランド、と、でも言おうか、、、。
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 デザインは文春デザイン室の石崎健太郎さん。大胆かつ細部まで神経の行き届いた仕事ぶりです。
では皆様秋の夜長を、いざ、時間旅行へ! !
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2013年03月27日

実は80年代は今とは全く異なったポップでフラットな作風の絵を描いていました。
例えばそこに紫の色面をおきたかったら、皿で紫の色を作り平筆で均一に塗る、まるで平面構成のような手法の絵を描いていました。
それが、今みたいに何層にも色を重ねるようなスタイルに変わったのにはあるきっかけがありました。
それが、どんなきっかけか?と、いうと。
 ある日、テレビを見ていたらどこか地方の特産品についての番組をやっていて紅花の説明をしていたんです。
「紅花はサラダ油の原料であり、また喪服を染める際にも使われます」と、ここで、ああッと疑問が生じた訳です。だって、サラダ油は分かるけど、喪服は黒なのになんで紅が??
 しかし、ここからがなかなか奥が深い話で、、、、、
まづ白い布を紅花の赤色素で下染めし、その上に黒染料を何層も重ね染めをする事によって深く品のある漆黒を表現すると言うんですね。
 なるほど、黒に染めたきゃ一度黒い染料で染めて終わりにすれば良いものを、何層にも重ねて深みを出して行くという。
 この喪服の着色法に感化されて、もう一度古典絵画の彩色方法を勉強してみたらこれが奥が深い。
いわゆる現代のポップな絵のように白い画面に塗り絵をして終わりというのではなくて、昔の絵は不透明、半透明、透明の絵の具をうまく使い分けて何層にも重ねて深みを出している。
また、これは絵の話だけに留まらずプラスティックのお椀と漆塗りの椀のように工芸の世界なんかでも同じような事が言える。
まあ、その頃からいわゆる近代以降の美術っていうものにどんどん興味が無くなって行ったんですが、、、。

 そんなわけで黒い絵は黒い絵の具を淡々と塗っていれば良いのではなく、様々な色を重ね漆黒を深めて行きます。
ビッグドライバーイラスト.jpg 
例えば、この絵の場合まづ最初に白い画面に鉛筆でデッサンをかなりかちっと描きます。
その上に土性の赤茶色が被り、テンペラで描きおこし、その上からラズールという極めて透明度の高いウルトラマリン、マゼンダ、アンバー、ディープグリーンなどを何層にも重ね黒を深めて行きます。
それは、多分、青や赤や緑のガラスが重なりあって、黒いガラスになるような感じをイメージして頂くと良いかと思います。
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さて、これにて、「星も無く、深い闇」完結。
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「ビッグ・ドライバー」来月の初旬の発売をお待ち下さい。
















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2013年02月27日

シャッター・マウンテン

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2006年に他界された北林一光さんの三冊目の小説が出版されます。
松本清張賞の候補となり2007年に単行本として出版された「ファントム・ピークス」が文庫化となった一昨年あたりからブレイクしました。
その後二冊目の「サイレント・ブラッド」が文庫として出版されこの二冊で終わりかなと思っていたのですが、
今回友人達に遺品のワープロのハードディスクから救出され復元されたのがこの「シャッター・マウンテン」。
北アルプス漆沢渓谷が地滑りや虫や鳥の大量発生などに襲われるという氏の得意とするパニック小説です。
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カバー絵は過去に近くの炭坑に住んでいたという朝鮮人少女の幽霊と大量発生した蝶達の乱舞をパノラミックに展開したもの。普段描いているカバー絵がギターを弾きながらの一発勝負の録音とすれば、これは録音した生音をサンプリング、リミックスして作り上げたような絵になっています。
著者にお見せ出来ないのが残念ですが、「みたこともないようなすごい本になった」と、ご遺族が涙されていましたと手紙を頂き一安心しました。
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2012年12月21日

1922 - Full Dark, No Stars

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年明けにキングの新作中編集「1922」が売り出されます。
キングの小説ではよく街の歴史を振り返るような描写がありますが、
1922年という過去のある特定の年を舞台に書かれる事はあまりないのではと思い。
これは今の話ではなく、あくまでも90年も前の話ですよ!
という事を強調するため物置から出て来た古い写真のような感じにしようと、今回はモノクロの絵にしました。モノクロの絵ってカラーの絵に比べて色彩の事を考えなくて良い分、楽ではないかなどと考えがちですが、むしろ色に頼らず白からボトムの真っ黒までの諧調を丁寧に表現しないともたないのでけっこう骨が折れる作業でもあります。
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 最初イメージしたのはウォーカー・エバンスの様なノスタルジックなモノクロ写真だったのですが、キングが後書きでMichael Lesyという作家の書いた『WISCONSIN DEATH TRIP』という本に収録された写真にインスパイアされたとのことをしり
それらの写真を眺めているうちにこの1973年にアメリ カで出版されたというマイケル・レシイの『ウィスコンシン死の旅(デスト リップ)』の内容にも興味が湧いてきました。
 まづこれらの一連の写真は1890年から1910年にかけてチャールズ・ヴァ ン・シャイクが中西部の田舎町で撮った3万枚以上もの銀板写 真を,レシ イがウィスコンシン州立歴史協会から発見し,セレクションしプリントしたもののようです。
 そして、この二十年がどんな時代であったのか自分は全く知らなかったのですが、とにかく厳しい景気後退 と経済不況にさらされアメリカ全体が「アメリカン・ナーヴ ァスネス」という陰鬱な「病気」にかかっていたような時代であったようです。
 この「アメリカン・ナーヴ ァスネス」という邪悪な「病気」は地域を麻痺 させ破壊したばかりではなく,自然の法則をも逆さにしてしまい老人よ りも妊婦のなかのまだ見ぬ胎児に死をふきかけ,親より子を早死にさせたり、生まれてまもない赤子を親に殺させていった。
 つまり、時代が子供 たちを生きのびらせないだろうと予測し,それなら早く自らの手で殺してしまったほうが良いのではないか?というようなムードが蔓延していた時代だったのだようです。
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 ま、そんなわけで新年に相応しくどっと暗い(笑)「1922 - Full Dark, No Stars」 「星も無く真っ暗-1922年」をしばしお待ち下さい!

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2012年12月17日

新装版「返事はいらない」

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宮部さんの小説の登場人物というと、摸倣犯に出て来るそば屋一家とか、寂しい狩人に出て来る古本屋のように、およそ一攫千金なんていう言葉とはほど遠い地道で地に足が着いた謙虚で慎ましやかな人生を送る人々を思い浮かべるのですが、今回の新装版「返事はいらない」のカバー絵は六つの短編の中の「ドルシネアへようこそ」と「うらぎらないで」からイメージを膨らませ、それとは逆の「実でなく虚」の世界を生きる人物を描きました。。六本木のようないわゆる生活を感じさせない土地の夜景を背景に、地方から出て来て雑誌やマスコミなどが作り上げたイメージのTOKYOの中を泳いでいる若い女性。薄っぺらで見てくれの良い仕事について、着飾ってお金をもらうこと(稼ぐのではなく、もらう)と美味しいものを食べる事、そしてその全てを保証してくれるようなイイ男をつかまえる事しか考えてないような娘。
 またこの虚栄の町で生きる若い女はあの火車の原型でもあるようです。
しかし、あたりまえの暮らしがある地図上の東京を生きている若き日の宮部さんが、シロガネーゼみたいなメディアが作り出した華やかな幻想のTOKYOを生きる同世代の女をみている視線がなんとも興味深い。
登場する若い女性が八十万のロレックスをしていたり、競馬で五十万円すったなんて話は現代のユノクロで育ったような若い世代が読んだら冗談としか思えないだろう、、、、
しかし、二十数年前はそんなクレイジーな世界が実際にあった。
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そんな意味でも新装版で本屋さんに並ぶこの機会に若い世代にも手に取ってもらえたら幸いです。
デザインは新潮社 装幀部の 児玉裕子さん。
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只今2013年に読みたい新潮文庫フェア開催中です。
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2012年12月10日

潜伏者

失踪者、沈黙者、等、折原一さんの○○者シリーズの最新作が発売となりました。
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夜の児童公園でブランコを漕ぐ少女は一体何を意味するのでしょう?
五転六転する物語展開をどこか暗示している。
なんて、言えばそれらしく聞こえますが、実は自分が子供の頃から何度ともなく見る夢にこんなシーン出て来るのです。自分が子供でブランコを漕いでいて、この状態で鎖を握っている両手を離してしまう。
すると、体はぐらっと後ろに落ちそうになり、次の瞬間に布団(時に炬燵を)蹴り上げたところで目が覚める。
毎回このパターンで、時にお店なんかの入り口にある鉄板が雨で濡れていて滑って後ろに体がのけ反るなんていうバージョンも混じります。何故かいつも前でなく後ろに転ぶのですが(笑)
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こんな夢を見るのは多分自分だけなのでしょうが、ぐらっと不安定な要素が、文字、帯などすべてが垂直水平で成り立っている表一画面に変化を付ける意味でもやはり今回はこんな構図かなと考えたのでした。
デザインは文春デザイン室の永井翔さん。物語のキーともなる赤を全体に散りばめた素敵な装幀。
ずっしりとした重量感でお値段は1850円。是非本屋さんで手に取って見て下さい。
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2012年06月29日

英雄の書

 商品のパッケージは個性的でかつ斬新な方が良いかもしれない。しかし、ワインが飲みたくて近所の酒屋で買って来たものが封を開けてみたら中身がビールだったなんていうのはまづい、、、。
 ワインはワインらしい佇まいという範囲内で個性を競わないといけない。
 同様に小説のカバーもハードボイルドはそれらしく、ミステリはミステリらしくというお決まりはやはり外せない。
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さて、今回の「英雄の書」は「火車」みたいなミステリではないし、「弧宿の人」みたいな江戸ものとも違う。「これはファンタジー小説ですよ!」という事が本屋の平台の前に立ったお客様に伝わらなくてはならない。
そんなわけで、最初は異界というかワンダーランドに少女が飛んでいるようなファンタジー全開の絵柄を考えた。しかし、新潮文庫の宮部みゆきというイメージから一気に飛躍しすぎるのも問題だから、今までの路線を残しつつファンタジー感をという注文が、、、。
「では、ファンタジーって現実の世界から異界へと入って行くお話なわけだから、上巻を現実。下巻を異界。みたいな、、、」と、いう話に展開するわけだけど、でも、なんかそれも予定調和か?って事で画面の中に対角線的に本棚を置き、東西を分断するベルリンの壁の如く現実と異界を描くという構図になった。
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ミステリーのように物語の舞台が新宿だったり下町のような現実のものだったら、おおよその読者は文字をおいながら頭の中に像を描く事が出来る。しかし、ファンタジーの場合はこの世に無いものが描かれる事もある訳だから、ある程度その辺をカバー画で説明する必要もあるかと思う。「あっ、これが無名の地の咎の大輪か」とか
小説を読みながら楽しんで頂けたらと思う。
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けっこうしつこい絵に派手目な帯。家で見るとちょっとtalk too much?という気もするが、、、。
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こうして店頭に積まれたところを見ると、まあ、これも景気づけって事でアリか?(笑)なんて気もしないでもない。


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2012年06月25日

大幽霊烏賊

同じウイスキーでも炭酸水で割って軽くシュワーっと飲むのが適しているものもあれば、ちゃんとしたグラスで球体の氷なんかを浮かばせて飲んでみたいようなものもある。
と、同様に、我々が目にする文字情報もiphoneやipadの画面でさっと読んで済ましたいものもあれば、本という紙の固まりで読みたいものもある。つまみ食い的な情報は後に紙が残らない方が良いし、逆に手元に本という形で残したいものもある。「ライトなものはよりライトに、逆に重厚な容器で提供したいものは、百円、二百円のコストは気にせず丁寧なつくりで読者に届けよう」ここ二年くらいiphoneやipadが普及してからの出版界の傾向といえるかもしれない。
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 さて、乱歩賞作家首藤瓜於氏の新刊のご紹介を。昭和初期の精神科病院で繰り広げられる事件の数々。その幻想的な世界を木立の庭から眺めた夜の病棟を描いた風景で表現してみた。カバーのそで表一から背、表四のそでまでぐるっとで包んでみた。
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割と小さめも文字がびっしりと575ページ。ずしっと重い作りで定価は2000円です。









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