2006年07月04日

フリードリヒ

京都の人の前で「京都に行ったら、美味しいイタリアンを是非!」などと言ったら、顰蹙を買うだろう。何故って、「京都には立派な京料理があるわけだから、京都でイタリアンはないでしょう」というわけだ。昨今、ドレスデンを特集したテレビや雑誌の記事で、ドレスデンのお宝として、ラファエロの聖母子像を紹介しているが、これは、「京都でイタリアン」と同じ事。ドレスデンの人間が聞いたら眉をしかめるだろう。
Friedrich1.jpgFriedrich 2.jpg
旅に出たら、その土地で育まれた料理を食べるように、その土地で育まれた美術にまず注目しましょう。そう、ドレスデンと言えばまず第一にフリードリヒ。確かに、マリア様と天使を描いたラファエロの方がポピュラリティーを得るのは理解出来る。でも、ここの土地を愛し丹念に描き上げた霊感に満ちた風景画に是非注目をして欲しい。フリードリヒは日本ではあまり有名でないが、彼から影響を受けた人達の名前をあげたらきりがない。ヴェンダース。ホッパー。ワイエス。驚くかもしれないが日本では東山魁夷なんて人も多大な影響を受けている。殆どの日本の画家がフランスに留学した当時に東山魁夷がドイツに留学していたという話はあまり知られていないが、この絵を見ればその影響が理解出来ると思う。
Friedrich3.jpgFriedrich4.jpg
左がフリードリヒ。右が東山魁夷の「残照」。
フランス料理やイタリア料理だって、大昔からいろんな国の影響を受けて今日があるように、我々が日本的と思い込んでるものの中にも異国のエッセンスが混じっていたりするのだ。
posted by 新策論 at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック