残された奥さんも子供は路頭に迷います、生命保険に入りましょう、」なんていうのは、まともな産業。
でも、「先祖様の供養が足りません、壷や印鑑を買いましょう。」なんていうのは詐欺だ。
こういう不安をねたにした産業の対局にあるのが、
希望または夢産業だ。
ドリームジャンボ宝くじなんてのを筆頭に、夢をネタにした産業は沢山ある。
テレビや雑誌が「素敵な住まい」を特集する。それを見た人が自分も手に入れたくなる。
また、「素敵な職業」についた人を特集する。それを見た人が自分もそれに近づきたくなる。
しかし、自分の収入、力量に見合わない夢は時に悪夢へと豹変する。
素敵な住まいが多重債務に化けたり。
夢の職業に就けなかった事を他人のせいにして逆恨み、なんて悲劇が報じられたりする。
しかし、製造業が飽和状態の現代、このような「あなたの夢を応援」的なサービス業はこれからも
増えるだろう。
アメリカでは「誰でも大きな車と一戸建て住宅」という、アメリカンドリームを信奉した人々の何割りかが、サブプライムローンの焦げ付きで、テント村http://www.reuters.com/news/video?videoId=73045&videoChannel=5の住人になったり、インフラノマド(下層遊牧民)になったりして、国民の人生観もここ一年で大きく変わったと、先日会ったマイアミに住むフランス人が言っていた。
さて、この夢(DREAM)という言葉はここ二〇年くらいの間に大きく変貌したように思う。
かつて、「お母さん、僕ミュージシャンになりたいんだ。」と子供が言ったら、親は
「夢みたいな事言ってるんじゃありません。」と一蹴した。
DREAM ON とは「ばか言ってんじゃない」
IN YOUR DREAMと言ったら「せいぜい、夢でも見ていろ」という意味だ。
この場合の夢とは「寝ている間に見るもの」つまり現実味が無い
「寝言」という意味だった。
しかし、いつのまにか夢は必ずかなう(DREAM COME TRUE)みたいなニュアンスに変化したように思う。
しかし、スポーツを見れば勝利インタヴューの脇には涙を流してスタジアムを去るものが映る。
ゲームに参加する者が全員金メダルを得る事は無いという事実に皆が気づき始めているのではないかと思う。
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